自宅サーバー用にGMKtec Nucbox M2(Intel Core i7)を買ったのでレビュー


概要
自宅サーバーでPowerEdge T320を使っているが、大きいし消費電力が大きいのでちょっと買い変えを検討していた。
自宅サーバでは、サービスのホスティングとストレージサーバという2つの役割があるが、両方を満たそうとするとどうしても巨大で高価なサーバになってしまう。
買ったもの

主なスペック
- CPU: Intel core i7 11390H
- RAM: 32GB(16GB*2) DDR4
- Disk: 1TB PCIe3.0 SSD
- GPU: Intel Iris Xe Graphics 1400MHz
これが、今回はアマゾンのセールで53,000円ぐらいで買えた。

ベンチマーク
CINEBENCHの結果。
Multi coreの場合: 5,067pts

Single core: 1,439pts

N100に比べるとCPUの消費電力は倍くらいです。クロック数も高いです。
温度はファンの制御が細かくちゃんと動いているので100度以内です。

ディスクの速度も十分に速い。HeroBoxに比べると全体的に7倍くらい速い。

Linuxをインストールしてみる
Ubuntu 22 (LTS)をインストールしてみたところ、WiFiのチップセットが認識されませんでした。REALTEKの製品です。
別途ドライバをインストールしたら、ネットワーク周りを起因としてkernel周りも不安定になったのでOSを初期化せざる負えなくなった。
まとめ
HeroBoxに比べると値段は3倍以上します。
パフォーマンスはまずまず。
追記:2年半運用してみた結果(2026年10月)
2024年4月から2年半、自宅サーバとして24時間稼働させてきました。CoolifyでWebアプリやデータベース、監視ツールなどをまとめて動かしていましたが、その間に一度も壊れることはありませんでした。
SSDの状態をSMARTで確認すると、次のとおりです。
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 通電時間 | 21,433時間(約2.4年) |
| 書き込み量 | 620TB |
| 寿命の消費(Percentage Used) | 45% |
| 代替領域(Available Spare) | 100% |
| メディアエラー | 0件 |
書き込み量はかなり多かったものの、エラーは1件も出ていません。
購入時は5万円ちょっとでしたが、今同じものを新品で買うと10万円近くする感じがします。値段に対して十分すぎる働きをしてくれたので、コスパの良い買い物でした。
運用していて不満だった点
- 熱に弱い: 筐体が小さく熱容量が少ないので、負荷をかけるとすぐにCPUのサーマルスロットリングが始まります。SSDも温度による速度制限が累計1万回以上かかっていました。
- ファンがうるさい: ケースファンの音が大きいうえに、こまめにオン・オフを繰り返すので耳につきます。
- 壊れたらサービスが止まる: 冗長化を前提にした構成ではないので、このマシンが故障すれば全サービスが停止します。実際には一度も壊れませんでしたが、ずっと不安でした。
- カーネル更新で止まる: カーネルを更新するたびに再起動が必要で、その間はダウンタイムが発生していました。
k3sクラスタへの置き換え
これらの不満は1台のマシンをどう工夫しても解決できず、インフラのレベルから設計し直す必要がありました。そこで今回、ミニPC 3台でk3s(Kubernetes)クラスタを組み、このマシンで動かしていた公開サービスをすべて移したので、このマシンは用済みになりました。1台が止まっても残りのノードでサービスを続けられるので、故障への不安がなくなり、カーネル更新も1台ずつ再起動すればサービスを止めずに済みます。調達費用は3台でおおよそ5万円で、このマシン1台分とほぼ変わりません。
とはいえ、このマシン自体はまだ十分に使えるので、OSをクリーンインストールしてk3sクラスタのノードとして参加させる予定です。単体のサーバとしては不安だった故障や再起動も、クラスタの一員であれば他のノードがカバーしてくれます。
k3sクラスタの構成については、後日あらためて記事にまとめる予定です。



