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コスパよくPCのHi-Res環境を整える

2020-02-09
2026-08-27

概要#

  • 在宅ワークがはじまり、自宅で作業するときは、SoundLink Miniで音楽を聴いていました。しかし、長時間音楽を流しているとなぜか耳が疲れてくるので、リスニング環境を見直しました。SoundLink Miniはそもそも音楽鑑賞用ではなくモノラルなので、音に立体感がないのも悲しいところです。どうせならHi-Res対応にしておきたいという気持ちが芽生えたのが、ことの発端です。

BOSE SoundLink Mini

  • 1年間にわたり、4回ぐらいスピーカーを買い直しながら試行錯誤した過程を書いています。
  • 結論:PCデスクトップのリスニング環境(ニアフィールド)には、GENELECの8020シリーズが超おすすめ!記事末尾の「まとめ」におすすめ機材を一覧で記載しています。

フェーズ1:PC音響を整備するために必要そうな機材を揃えてみる#

基本的にmacOS上でYouTubeやApple Musicの音源を再生するため、音源そのものの質は高くありません。そこそこ良い音が出れば良いという前提です。

  • USB-DAC
  • スピーカー
  • インシュレーター
  • スピーカースタンド
  • スピーカーを接続するケーブル

USB-DAC#

TOPPING D10 MINI USB DAC CSS XMOS XU208 ES9018K2M OPA2134オーディオアンプ・デコーダ(黒色)

  • 1万円未満でPCM384kHz / 32bitとDSD256に対応するのが魅力です。
  • Web上で評判が良いです。
  • USBケーブルの品質も影響すると書かれていますが、よくわかりません。誤り訂正符号なしでデータが流れているのであれば重要になるのかもしれません…

TOPPING D10 USB DAC

TOPPING D10

TOPPING D10

1点、Audio MIDI Setupアプリで転送ビットレートの設定をしておかないと本領を発揮できません。デフォルトは48kHzになってしまっています。

Audio MIDI Setup設定画面

TOPPING D10 MIDI setting

スピーカー配置設定画面

スピーカー配置も変えられるようですが、ステレオでは何も変えられない感じです。左右のスピーカーテストを一応行う程度のものです。

スピーカーテスト画面

ついでに、Mac本体のアナログ出力のサンプリングレートも変更しておきます。デフォルトでは低く設定されており、変更しないと音の解像度が上がりません。

スピーカー#

  • YAMAHA MSP3
  • ヤフオクなどで2本セットで1万5千円ぐらいです。
  • MSP5を試聴した時に感動したのですが、部屋が狭いので1サイズ小さい物を選びました。

YAMAHAの定番中の定番であるモニタースピーカーで有名ですね。
サイズは小さいながらも20Wの出力で自宅などのDTM環境では十分なパワーが出せる能力を持っています。
コストパフォーマンスが非常に高いモニタースピーカーで多くの人が利用していることから最初に選ぶモニタースピーカーとしては十分すぎるでしょう。

YAMAHA MSP3

インシュレーター#

インシュレーター

スピーカースタンド#

  • 耳の高さにスピーカーを持ってくるために、ちょっと高いですが買います。
  • スタンドにスピーカーを乗せると、机への振動がなくなるので音にこもりがなくなります。デスクへの振動もなくなるという副次的効果もあってよかったです。インシュレーターでは変化がわかりませんでしたが、こちらでははっきりとわかりました。素材がMDF(成形板)なので柔らかくてショックを吸収しやすいのかと思います。
  • ハヤミ工産【TIMEZ】NXシリーズ 小型スピーカースタンド [2台1組] NX-B300S

スピーカースタンド

スピーカーケーブル#

RCAオーディオケーブル

フェーズ1まとめ#

  • 音響関係って、実際に聴いてみないとよくわからないから難しいです。そして、調べれば調べるほど奥が深いです。
  • スピーカーまでHi-Res対応のリスニング環境はできました。
  • ノイズは無し。全音域できれいに出ています。音量を大きくしても音割れやこもりは無いです。打ち込み系の音楽をメインに聴いていたら、低音が物足りない感じです。オーケストラ系の音はとても綺麗に聞こえます。
  • 定位もしっかりしていて、明確に特定の場所から音が発せられていることを感じられます。
  • やっぱりもっと低音がほしいので、大きめのMSP5でもよかったかもしれません。しばらく耳をMSP3に慣れさせてから考えます。

余談#

では、MSP3とMSP5でどのくらい特性が違うのか。両者の周波数特性を見比べてみます。

YAMAHA MSP5周波数特性

YAMAHA MSP5 Frequency Response

YAMAHA MSP3周波数特性

YAMAHA MSP3 Frequency Response

減衰カーブの傾きは同じですが、MSP3は30〜40Hzあたりが抜けてしまっていて、全体的に重低音が控えめです。ただ、このためにスピーカーの値段を2倍にする必要も無いかなと思います。

ということで、この周波数特性を見た上で、低音の弱さを補うためにiTunesのイコライザーを以下のように調整しました。まぁ、他の再生ソフトを使ったときには意味がなくなりますが…。OSレベルでイコライザーがあれば嬉しいのですが、お手軽なソフトは無さそうです。

iTunesのイコライザー設定

フェーズ2#

やはり、MSP3だと低音が物足りなく感じてしまったのでYAMAHA MSP5を買いました。やっぱりこのぐらい大きくないと低音は出ないですね。

MSP3だとサブウーファーが必要な感じでしたが、MSP5だと単体で十分な低音が出ます。結構あちこちのサイトではMSP3がお勧めされていますが、私はMSP3はお勧めしません。買うなら断然MSP5が良いです。

音質にこだわったため、デスク上のスペースをかなり占拠しています。

MSP5とデスク環境

フェーズ3#

2021年3月24日 追記

YAMAHA MSP5 Studioを10ヶ月使ってみたので感想を書いておきます。とりあえず、MSP5 Studioは最高です。低音から高音まできれいに出ます。

裏にスイッチがあり、簡易的なイコライザーも付いていて良いです。

しかし、リスニング環境によっては本領を発揮できないスピーカーなので要注意です。私はデスクトップスピーカーとして使っていますが、スピーカーと耳の距離が1.5m以上離れていないと重低音が聞こえてきません。

音の波長の関係だとは思いますが、PCスピーカーとして使うには耳との距離がある程度取れないと厳しいです。

気づいたきっかけは、部屋のレイアウト変更でデスクの置き場所を変えたことでした。左右に壁があったときにはこのような問題は起きませんでした。おそらく反響で1.5mぐらいの距離が確保できていたのだと思います。

こちらに詳しい方のコメントがありました。まさにこの通りだと思います。

いや、MSP3とMSP5は、音の傾向は近いですけど、実際鳴らせば、誰が聞いても(特に耳の良い人でなくたって)わかるくらいに、MSP5の方が音質感は良いですよ。 確かに、音質感が違う大きな点は、口径とパワーが大きいMSP5の方が、中低域以下の再現性がよいからで、高音域はあんまりかわらんと言われるとそのとおり…という面はありますが、とにかくトータルの音質感はMSP5の方が実力的にずっと上です。

だから、質問者の知人の方がMSP5を推すということは、非常によくわかります。 ただ、問題は…質問者もお気づきの通りで >部屋は結構狭いです。防音対策もされていません。スピーカーを置く場合自分との距離は1mもないです。 となってくると、MSP3の方が妥当です。

上記の、MSP5の「強み」を活かそうと思ったら、ある程度は音量を上げないと、かえってちょっとショボ目の音になってしまいます。 そうなると、普通はリスニング位置から最低1m後半~2m程度の距離は欲しいところ。 1m未満で、MSP5の性能が活きる音量にすると、かなりやかましいです。 防音室なら、あえてその音量も有りですが(難聴になるほどの大音量ではないので)、私もそうですけど一般家屋ではツライ物がある。

私の自宅作業場も、1m弱しか確保できないので… その距離では、MSP5が十分に活きないので、MSP3の方がセッティングがずっと楽で確実です。 MSP3は、重低音域は十分に出ませんので、そこだけは妥協です。 MSP3~5~7は、環境の広さによって使い分けるモデル設定だと思ったらよろしいです。

MSP3だと低音が不十分、MSP5だと距離が取れない…。なのでMSP3+サブウーファーを使うか、他のラインナップを選ぶことになるかなと思います。

そこで、サブウーファーを追加するか、サブウーファー付きのシステムを試してみることにします。ただ、しっかりした音の出るサブウーファーは大きく場所を取るので、MSP5+サブウーファーは場所的に辛くなります。

なので、デスクトップは小さめのスピーカーでサブウーファーモジュールを床置きにするパターンが理想です。それに合致したメジャーなシステムは以下の2つぐらいになります。

どちらも現行のラインナップには無く、中古を買うことになりました。

BOSE COMPANION 3 SERIES 2の方は、デスクトップのスピーカーが小さいせいで、高音しか鳴りません。なお、あたりまえですがウーファーは低音しか鳴りません。とりあえず、聴いていてかなり不快でした。

BOSE COMPANION 3 SERIES 2

Bose Companion 5のほうは、Companion 3より改良されてデスクトップのスピーカーが大きくなったので、中音も出るようになりました。しかしながら、低音と中高音のクロスオーバーの出来が良くないのか、中低音が不自然でいまいちでした。慣れれば問題ないのかもしれませんが。あと、なぜか低音に遅延があるのも気になります。サブウーファーのコーンのレスポンスが悪いのかと思います。

MSP5を使ったあとだと見劣りしてしまいます。

Bose Companion 5スピーカー

ということで、BOSEの2つのシステムを試してみましたが、MSP5のほうが断然良いです。

どこかの音響マニアのサイトにニアフィールドでは2wayスピーカーが最適と書かれていましたが、そのとおりだなと感じました。

フェーズ4#

2021年4月15日 追記

YAMAHA MSP5をしばらく使ってみましたが、やはりニアフィールドで重低音が聞こえないのが難点です。スピーカー固有の特性なのか、それとも環境が悪いのかを検証するために、似たような2wayスピーカーを試してみます。

Edifierスピーカーの製品写真

USのAmazonでカテゴリ1位を取っているらしいです。値段もとても安いです。低音、高音のイコライザーが付いているので設置環境に応じて音を調整しやすいというのもあります。

USのデスクトップを晒している人の写真を見ているとちょこちょこ見かけます。

こんな感じで設置して使っていました。MSP5と比べて遜色ない音色で、コスパがかなり良いです。しかしながらコーンのサイズはMSP5と同等なので特性も似ていて、スピーカーから50cm以内では重低音が聞こえづらいです。機材というより、この大きさのコーンと設置場所による環境要因のようですね…

かと言ってコーンを小さくすると、YAMAHA MSP3のように低音が出なくなるので悩ましいです…。MSP3+サブウーファーのような組み合わせの製品がないものかなぁと思います。

Edifier R1280Dbsスピーカーのセットアップ

ちゃんと比較するために、同じ環境で聴き比べもしました。特定周波数のレスポンスに違いはありましたが、両方とも近い音でした。

スピーカー比較環境

ということで、次にどうするのが良いのか、ちょっとわからなくなりました。

諦めて、世の中でランキングが高いBose Companion 2 Series III multimedia speaker systemを買ってしまうという選択肢も浮上してきました。これなら店舗で試聴できるので、試してみたくなりました。

ついでに、自分の中でオーディオ関連に詳しい店員がいると認知している有楽町のビックカメラへ行きました。まず、Bose Companion 2 Series IIIを試聴させてもらいましたが、やはり小さいので音圧が低くて重低音の伸びもいまいちでした。

そこで、店員さんに今までの経緯や要求定義を共有した結果、GENELECをおすすめされました。

ネックはお値段…。ちょっと高いので失敗したら悲しすぎます。

フェーズ5#

2021年5月11日 追記

やはりニアフィールドの低音をどうにかしたくなり、ビックカメラの店員がおすすめしてくれたGENELEC 8020シリーズを買いました。

見た目は丸っこくてダサいのですが、この形にも意味があってディストーションを削減するみたいです。レビューを見ていると低音の出方に関しては問題無さそうなので買ってみました。

GENELEC 8020スピーカー

結果としては、GENELEC 8020は素晴らしいです。この大きさで重低音がしっかり出ますし、スピーカーの近くでも重低音がしっかり聞こえます。バスレフポートが裏にあるのが影響しているのかもしれません。バスレフポートを塞いでも低音は出るので、トータルとしてスピーカーの設計が優れているっぽいです。

この形状のおかげか、スピーカーの近くで聴いても、横の方で聴いても、離れて聴いても聞こえ方が同じです!これは今までのスピーカーにはなかった特性です。すごい!おすすめ!2本セットが中古で6万〜8万円ぐらいです。

ちなみに、筐体が金属でできているので結構重いです。

手っ取り早くテストに使える音源はこちらです。重低音から高音まで一通り入っています。

Play

フェーズ6#

TOPPING D10はオペアンプのチップを簡単に交換できるようになっています。もとから載っているチップはさほど良くないらしく、グレードの高いチップに交換するのがオーディオ界の主流のようです。

日本で買うと2,500円ほどでハイグレードなチップが手に入ります。ちなみに、AliExpressでは数百円で買えます。Amazonのレビューには組み付け方によって違いが出ると書かれていますが、単純な回路なのでそんなことはないかなぁという印象です。

入れ替えた結果としては、全く変化が感じられませんでした

フェーズ7#

  • TOPPING D10 USB DAC XMOS(XU208)はそこそこ良いUSB-DACで気に入ってはいるのですが、せっかくスピーカーが良いので、USB-DACを良くすればもっと良い音で聴けるのではないかと思い、TOPPING E30を買ってみました。
  • E30はAmazon上では評価が高いのですが、買ってから、一部のハイアマチュアによるイマイチという評価に気づきました…。私自身が聴いた感じでは、D10とほぼ同じ印象でした。まぁ、音源がさほど良いわけではないというのもありますが。
  • それより、PCがスタンバイから復帰してもE30は自動で復帰してくれず、毎回リモコンか本体のボタンで電源を入れる必要があるのが煩わしかったです。製品説明と挙動が違っていたこともあり、返品しました。

TOPPING D10に戻したいなぁという気持ちになっていましたが、すでにメルカリで売ってしまったので不可能です。同じものを買い直すのもアホらしいので、再度USB-DACについてリサーチしました。

価格帯を1万円台までに絞ると、S.M.S.L Sanskrit 10th MKIIが良さそうでした。AK4493チップを採用しています。最初はZEN-DACを買おうとしていましたが、それと同じチップが載っていて、5,000円ほど安いです。

そして、買ってみた結果は正解でした。全体的な音の明瞭度が上がって聞こえなかった音が聞こえるようになりました。重低音も全体的に強調されたっぽいです。音の定位もより安定しました。低レイテンシーのチップを使っているせいかなと思います。

本当はTEACなどの5万円くらいのものがほしいのですが、デスクに置くので小さいものである必要があります。その点、Sanskrit 10th MKIIは意外と小さく、高さは6cm程度しかありませんでした。

フェーズ8#

S.M.S.L Sanskrit 10th MKIIの動作が不安定になってきました。雑音が入ったり、急激にアンプの最大音量で雑音が鳴り出したりしてめちゃくちゃビックリさせられることが20回ぐらいありました。

耐えられません…

USB-DACはすぐ壊れてしまうので、もう評価が高くて安定しているものを買おうと思います。今までは対応するビットレートが高いものを選定していましたが、どうせ音源のビットレートが低いので優先度を下げます。

こちらの商品のスペックは控えめの192kHz/24bit対応です。簡易イコライザーも付いていて便利です。

まとめ:現在のパソコン周りの音響環境#

パソコンの音響環境セットアップ

  • スピーカーはGENELECが最高に良かったです。
  • スピーカーは大きければ大きいほど良い、というものではありませんでした。

導入したスピーカーの主観的な総合ランキング#

5段階評価

  1. GENELEC 8020: ★★★★★
  2. Edifier R1280DBs: ★★★★
  3. YAMAHA MSP5: ★★★★
  4. Bose Companion 5 multimedia speaker system: ★★★
  5. YAMAHA MSP3: ★★★
  6. BOSE COMPANION 3 SERIES 2: ★★
  7. BOSE SoundLink mini: ★★
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