背景
- 自宅サーバで運用していましたが、Raidカードが壊れてOSが起動できなくなってしまいました。
- 調達にも時間がかかるので、取り急ぎデータをサルベージしてどこかで動かす必要がありました。
- Lightsailが安いのでこの際に移行してしまいます。
選んだインスタンス
Disk容量が足りなくて一番低い3.5USD/monthのインスタンスでは乗り切りませんでした。それでも月5ドルは安いです。
理想は、ACMやらロードバランサを付けておきたいのですがそれらをつけるとコストが普通に高くなってしまうのでこのインスタンスだけでなんとか運用します。定期スナップショットも取れるし自宅よりインフラ面(電源、回線、ハードウェアなど)が安定しているので安全です。
WordPressでできたBlogを10個ぐらい乗せるのでOSはAmazon Linux 2を使ってゼロからセットアップします。(Wordpressのインスタンスから作ると余計なものが色々入ってきてしまうので)
コストがかからないことを最優先にするのでMySQLも同居させます。
ついでに、PHP8にも移行しました。Wordpressのテーマやプラグインで最近の更新が止まっているものはエラーが出てしまっているので、綺麗サッパリ消して諦めました。主要なプラグインやテーマはPHP8に基本的に対応しています。
もちろんIPv6対応です。
SSL/TLS対応はLet’s Encryptを手動でセットアップしました。
1ヶ月ほど運用した結果
WordPressで運用している記事数が数万件のサービスは乗せられそうにありませんでした。MySQLのDisk I/Oがボトルネックになりました。
プロセスレベルのリソースはこんな感じ。WordpressのComet Cacheを使っているので基本的にはスカスカです。
lightsailを運用する上で気をつけないといけないことは、burstを使い切ってしまうと超遅くなってしまうことです。現時点ではあんまり問題無さそうです。日中がちょっと負荷が上がっている時間がありますが、まだ気にしないで良いかなと思います。
ベンチマーク
なんか遅いけど。同じregionのlightsailインスタンスから行って居て、Average: 0.1203 secs。Comet cacheでは、0.00320secでserveしてるっぽいんだけどね。
静的ファイルに対してのベンチマークでは、約100倍ほど速いAverage: 0.0018 secsでした。OSのリソースの使用状況を見ているとPHPとnginxのCPUオーバーヘッドが大きいような感じがしています。
Comet Cacheが効いていないのかと思って、外してみたらAverage: 3.8090 secsなのでとても遅くなったので効いているようです。
まとめ
- EC2だと個人Blogを運用するにはコストがちょっと気になりますが、Lightsailだと月$5で運用できます。もっとトラフィックや容量が少なければ$3.5/月でも十分です。
- 余談ですが、郵便番号検索サービスのほうもLightsailに移行しました。$3.5/monthで運用しています。記事は後日。
- 自宅サーバーはファイルサーバとしてメインで使い、ディスクIOや容量を使うサービスは自宅サーバで運用します。
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