eSIM
概要
- 最近のiPhone XSなどはeSIMをサポートしています。eSIMとは、今まで物理的にSIMカードを電話に入れていた行為が不要になり、iPhoneに内蔵しているRAMにSIM情報を読み書きできる仕組みです。
- 今回は、iPhone XSを使って物理SIMとeSIMを使ってみました。(eSIMでデュアルバンドとかも出来るのかな?)
- 1週間前に、iPhoneで「eSIM」をまだ使ってない人は大損だ | iPhoneの裏技 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準という釣り記事がバズって居ましたが、実際に使ってはいないく、微妙なかんじでした。
事前調査
- ハードウェアはeSIMに対応しているけど、eSIMに対応しているキャリアがそもそも世界的に見てほとんど無い。
- アップル出しているのeSIM対応キャリア一覧にはたくさん載っていますが、実際に提供しているキャリアはほんの一部。
- 3香港というキャリアが世界初の様子。偶然にも今回旅行へ行く国のキャリア。
3香港のeSIMサービス内容
- 音声
- 20か国以上ローミング出来ます
- China, Macau, Taiwan, Japan, South Korea, Singapore, Malaysia, Thailand, Philippines, Vietnam, Australia, USA, Canada, United Kingdom, Italy, Sweden, Ireland, Denmark, Austria, France
- 10日分のデータローミング付き。1日の利用通信量は無制限。複数都市に行ったとしても1日とカウントされる。
- eSIMの音声通話はeSIMを有効化してから180日以内
- 30日分の香港の固定電話と携帯電話への無料発信、受信 (アクティベートしてから127359#を押す)
- 20か国以上ローミング出来ます
- データ通信
- eSIMを有効化してから90日以内に利用する必要あり。
- テザリング可能
- オンラインで購入可能
- 気になるお値段は、138 香港ドル => 1,927円
購入からアクティベーション
- 用意する物はクレジットカードだけ。
- 買ってからアクティベーションするまでは、時間が空いても大丈夫なので、海外に行く前に買うのが良いです。
- このページにアクセスして、”Buy Now”を押します。
- 適当に、必要情報を入力します。
- 対応言語は英語と中国語のみ。
- 簡単に買えました。
- 購入が完了すると、購入時に入力したメールアドレスへQRコードが送られてきます。
- このQRコードを読み込むだけでeSIMを登録出来てしまいます。
- eSIMを使う端末でQRコードを表示して読み込むことは出来ないので、2台必要になる。
- 友人にQRコードを送ってもよいけど、このQRコードだけでeSIMを使えてしまうのでセキュリティ的に微妙
- メールの下の方には、eSIMに登録するための手順が書いてあります。
- これの通りにやれば簡単に登録出来ました。
- では、登録してみます。iPhoneの言語設定が英語になっているのでスクリーンショットは英語です。
- 設定 -> モバイル通信 あたりのメニューで真ん中の”Add Cellular Plan”を押します。
- そうすると、QRコードリーダーが立ち上がるので読み込みます。
- 確認画面が表示されます
- 自分で、キャリアの名前を付けられます。
- スクリーンショットの表示はデフォルト。
- SIMが2枚入っている状態なので、通話するときにどちらをデフォルトにするか聞かれます。
- 電話アプリで、都度キャリアは選べるので、お好みに応じて。
- データ通信も同様に。
- 登録し終わった後に、eSIMの設定を見たスクリーンショット。日本で撮ったので日本のキャリアになっています。
- 日本だと、以下のように表示されます。ドコモにローミングされている模様。
- SIMを登録したら以下のようなSMSが送られてきます。
- 使い方とか、残りの日にちの確認方法が記載されています。でも、実際には使えなかったのでよくわかりません。
- $58 HKD分のクレジットが付与されたとかかいてあったりと、事前情報と違う点があったりしてよくわからないかんじです。
- eSIMのデータ通信設定において、「データローミング」は有効にする必要が有ります。これが無いと通信が出来ませんでした。
- 普通、メインのSIMで「データローミング」をオンにすると日本のキャリアから海外ローミングの請求が来ることになり、怖いイメージがありますが大丈夫かと思います。
- 一応、eSIMは1度の買い切りなので、キャリアにクレジットカード番号が登録されているので、追加請求が来たら怖いけど。
実際にデータ通信を利用してみると
- 香港:使える(データ通信が不安定)
- 深圳:たまに使える。使えたり使えなかったり。そもそも中国だからグレートファイアウォールで弾かれているのかよくわからない。
- マカオ:使える。(データ通信が不安定)
- 日本:使える(データ通信の接続元が中国になった)
- 音声通話は使えませんでした。理由は不明。
まとめ
- まだ実用するには厳しい。
- 安くeSIMを試せるので使ってみても良いかも。
- 今後はeSIMが主流になると思います。わざわざ海外へ行くときにモバイルWiFiを借りなくても良くなりそう。
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