概要
Yahoo!が春にリリース予定のFastPayを簡単にまとめてみます。
ビジネス関連
普通、日本国内でオンライン決済をするために、クレジットカード決済を導入しようとなると以下の手数料がかかる。
- 初期費用
- 月額費用
- トランザクション費用(/件)
- 決済手数料(売上金額に対するパーセンテージ)
FastPayでは上の3つは無料。一番下の項目は2014/3/3発表予定となっている。
Yahooショッピング無料化の流れで考えると、業界最安値を出すと思われる。
利用方法
当初のサンプルコードから、Stripe互換のREST APIを提供するかと思いきや、ちょっと違うAPIを提供しました。
シーケンス図を書くのが面倒なので、デモ決済でUXを確認してみてください。
https://matsu.teraren.com/static/fast_pay/
(ソースコード)
要は、決済導入サイトにYahoo決済ボタンを設置し、ユーザはYahooのモーダルウィンドウでクレジットカード情報を入力し、トークンを取得。そのトークンを利用して決済を行います。
良い点
- クレジットカード情報はユーザサイトに一切保存されない
悪い点・改善点
- token取得タイミングと、決済タイミングが異なるので、カード情報入力タイミングで見せる値段と、実際に決済される金額が異なっても決済出来てしまう。これは大問題なので公式リリースまでに改善されるだろう。
- 設置サイトには必ずYahoo決済ボタンを表示する必要がある
- フィーチャーフォンには対応出来ない
- サンプルで提供されているコードがいまいち。composer対応して欲しい。
まとめ
既存の決済代行会社が提供しているAPIのリプレイスにはならず、かといって、gumroadなどのように簡単に商品を販売するような機能ではないので、どんなマーケットを狙っているのかが不明瞭なので、現時点では既存マーケットの驚異的な存在にはなり得ないかと思っています。
現時点、APIにクリティカルな欠陥があります。
とりあえず、もうすこし具体的な発表を待つために、3月3日に期待します。
いづれにせよ、日本の決済代行手数料は高すぎなので、Yahoo BBの時のような既存マーケットの価格破壊を起こして、決済業界に一石を投じて欲しいです。
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